熊本地震当時の日記を時系列順に並べました。地震対策など、みなさんのお役に立てれば幸いです。

  • 2016年4月14日
  • 2019年1月4日
  • 日記

熊本地震から2年半が過ぎようとしています。確実に復興は進んでいますが、まだ傷跡が残っている地域もあります。熊本の地震から、これまでにも大阪地震、北海道地震、猛烈な台風直撃と災害が続いています。

どうかみなさま、自分や家族の身の安全を守る対策をとってください。災害はいつ起きるかわかりません。私が熊本地震で被災した当時の様子を綴った日記をまとめました。時系列に並べてあります。これを見て、何か対策をしてもらえるとありがたいです。
※散乱した自宅の写真もありますので、当時を思い出して辛いという方や苦手な方は見るのをご遠慮ください。

熊本で震度7の地震、怖くて動悸が止まらない。(2016年04月14日)

怖い。

急に地震くると全動けなかった!

愛用のトースター・・・

研究室より自宅の方が悲惨なことになってる。余震で震度6弱みたいなので、その時に倒れて壊れたのも多いかも。でも、怪我がなかっただけでも良かった!安否確認は、LINEで行った。メッセージを送るだけ。ガスの元栓は締めるように。また、倒れやすい物の近くに近寄らないように!土砂崩も起こりやすくなってるようなので十分に注意するように。12時過ぎても大きな余震を感じるので、まだまだ油断は禁物です!改めて、防災対策の大事さを感じた。棚は、倒れないようにつっかえ棒をしとくべき。研究室は、それがあったから棚が倒れたりはしてなかった。

追記
2016.04.16未明の地震の方がひどい。

14日の時とは比べ物にならないくらい部屋が荒れていた。

冷蔵庫の中身が全部飛び出して、皿は割れ、テレビ台からTVが落下していた。

避難所の体育館で「00000JAPAN」公衆無線LANが設置された(2016年04月16日)

熊本地震で近くの小学校の体育館に避難している。

その体育館でつい先程(18:40)、無料の公衆無線LANである「00000JAPAN」が開設された。

このようにWi-Fiをオンにして検索してみると、00000JAPANの文字を発見!


00000JAPANを選ぶ

これは「ダブルオーファイブジャパン」という災害時の統一SSIDのようだ。実際に接続して、Safariを開くと、下の画面が現れた。

機内モードでネットに繋がることを確認

体育館みたいな、元々Wi-Fiスポットでない場所でWi-Fiが使えるのは非常に有難い。

情報収集などで1日中携帯を使っていると物凄く容量を使っている。

通信制限にかかると、動作が遅くなってしまうことから、同じ情報を得るにもより多くの時間を費やしてしまう。

被災してみて改めて感じたが、正確な情報を得ることは大事である!

そこで、僕はスマホでラジオを聞くようにしていた。

Twitterなどでは、稀にデマが流れることがあるが、ラジオはその心配はない。

iPboneの「ネットラジオ」「Radiko」アプリでラジオを聞き、最新の被害の情報や物資の搬入情報などを入手している。そんな時に無料のWi-Fiご使えると、容量を気にする必要なくずっと聞いていられる。1人でも多くの方にこの情報が届くことを願っています。

災害時、スマホの電池温存方法!(2016年04月16日)

熊本地震を経験してスマホの重要性を身に染みて実感した。
夜中、自宅で寝てる時の余震では、スマホのライトが活躍した。
また、家族や友人との連絡手段には、LINE電話が活躍した。
さらに、避難所での情報収集では、スマホのラジオアプリインターネットが活躍した。
水や食料と同じように、携帯は必須のアイテムだと思う。
そんなスマホだが弱点がある。
それが、電池(バッテリー)に限りがあるということ。
電池が切れてしまっては、いくら便利な機能があったって使い物にならない。
そこで、皆さんに知って欲しい「スマホの電池消費を極力抑える方法」が2つある。
1. バックグラウンドで動いているアプリを切る
2. 画面の照度を下げる
以上の2つ。
iPhoneでの操作を例に上げると、

1. バックグラウンドで動いているアプリを切る方法

ホームボタンを2回連続でタップ
すると、こんな画面が出ると思う。

アプリの画面を、上に押し上げる様にする(スワイプする)とアプリの動作をOFFにすることができる。

2. 画面の照度を下げる方法

ホーム画面の状態で、画面下から指を押し上げる(上にスワイプする)。

あとは、ライトマークを左にすると、画面の輝度を下げ電池の消費を減らすことが出来る。

必要な時にスマホを使うべく電池を温存しましょう!

熊本地震後初の日曜日、上通・下通に人がいない(2016年04月19日)

4月16日(01:25頃)にM7.3・最大震度6強の地震が起こった。

その翌日である4月17日(日曜日)の夕方にコンビニに行くために、熊本市の中心街である上通と下通を歩いた。

その様子がこんな感じ。

上通(かみとおり)
下通(しもとおり)

普段であれば日曜といえど人で溢れているのだが、今日に限っては人がいない。端から端まで歩いて行く間に数人とすれ違う程度。目的のコンビニも19時に閉まってしまい、食料を調達することが出来なかった。多くの人が避難所に行っていたり、一時的に実家や知人の家・ホテルなどに疎開しているため、街から人がいなくなっている。市電沿いからは熊本城が見えるわけだが、此度の災害で崩れてしまっている。常に街を見守ってくれていた熊本城の変わり果てた姿を見るのはつらい。
これから復興できるのか、皆が元気を取り戻していけるのか、不安を感じずにはいられない。

追記1

「日本財団が熊本城再建支援に30億円の寄付」という記事が出た。
早急な対応、とても嬉しい。

追記2(16.04.21)

上通

震災から1週間が経った。
街中にも人が戻りつつある。

下通

ドラッグストアやミスタードーナツ、ベスト電器も開いていた!

こんなときこそ、散歩しましょう2016年04月23日

最初の地震から1週間が過ぎた。ずっと引きこもっていると心も塞ぎがちになる。早朝、久しぶりにランニングをした。新緑の香りや朝露の美しさを目にすることが出来た。空を見上げると、澄んだ青い空が広がっていた。避難所で生活している方、車中泊を余儀なくされている方、疲労困憊だと思います。体を動かすのもきついでしょう。でも、少しでも良いので外に出て散歩しましょう。
そこには変わらぬ大地や空があります。

熊本・南阿蘇のパワースポット”免の石”が落ちた(2016年04月28日)

今回の熊本地震で熊本県、また近隣の県は甚大な被害を被った。特に、益城町、南阿蘇は報道でも大きく取り上げられているのでご存じの方も多いだろう。復興には多くの時間を費やすだろう。連日の熊本地震関連ニュースの中で免の石が落ちたという報道を目にした。

免の石とは・・・
南阿蘇の外輪山の中腹にある「免の石(めんのいし)」は、岸壁に挟まれて宙に浮いているように見える不思議な光景から、今話題のパワースポットとして注目を浴びるようになり、いまや関東方面からも観光客が訪れる南阿蘇の新名所となっています。
探検!くまなびより)
トレッキングツアー参加時に撮った写真

僕も自然の創りだした神秘的なチカラに触れようとみなみあそ村観光協会が主催するトレッキングツアーに参加した。

ゴツゴツした岩や、急な斜面を登り、最終的に免の石を見るというコースであった。

また、下山途中に阿蘇山の雄大な景色を堪能し、肌で阿蘇の自然を満喫することができた。

外輪山から見た眺め
トレッキングツアーの概要
村役場では、免の石と南阿蘇の自然を楽しむトレッキングを開催。
南外輪山の美しい木々を眺めながら、苔むした大小さまざまな岩々の道なき道を行き免の石を目指すコースです。
途中には、ロープをにぎり大きな岩を登るスリリングな場面も!
険しい岩を登り続けること30分・・・岸壁のすきまにできた洞窟の中から免の石を見ることができます。
なぜ、浮いているように見えるのか?
実はこの石、火山活動をする過程で侵食や崩壊を何度もくり返し、たまたま石の1つが岸壁の間に挟まったらしいのだ。
偶然とはいえ、風雨にも動じず長い間この地でひっそりと村を見守ってきた石は神秘的な雰囲気で、見る人を厳かな気持ちにさせます。石を見たあとは、知る人ぞ知る秘密の展望台へ。
南阿蘇の美しい田園風景を360度パノラマで望むことができます。
ガイドさんおすすめの季節は秋。紅葉時期に合わせて訪れて。
探検!くまなびより)

現状では震災直後なので、ツアーどころではないだろう。
復旧し、落ち着いてくれば始まるのではないだろうか。
詳しくは南阿蘇観光協会のHPから問い合わせ下さい。
残念ながら免の石は落ちてしまって見ることはできないが、阿蘇の自然を感じてもらいたい。
熊本・大分の観光地に赴くというのも一つの支援の形だと思うので、皆さんもぜひ。

熊本地震被災者応援ブックは、熊本のみならず全国民が持つべき(2016年05月14日)

政府が熊本地震で被災された方に、様々な情報を詰め込んだ「熊本地震被災者応援ブック」を公開している。

政府公式サイトより

どんな情報が入っているのかというと、

熊本地震被災者応援ブックの項目一覧

●悪質商法・詐欺などに注意
●罹災証明書の発行や、よくあるご質問
●行政手続きなどに関する相談窓口
●公営住宅などのご案内
●国税に関する申告・納付などの期限延長措置
●土地・建物の権利証の紛失
●法的支援に関する相談窓口
●各種料金の減免について(電気・ガス・電話・インターネット・NHK)
●子どもの遊び ご紹介
●高等学校など就学支援金の申請
●学生の金銭面での支援
●就職活動中の学生・生徒向け情報
●避難生活での健康・衛生 管理チェックシート
●体調がおかしいときは(熊雄と県内の医療機関のご紹介)
●保険証がなくても医療機関などを受診でき、受診の負担は猶予されます
●公費負担医療や介護サービスを受けている方へ
●アフターケア受診・義肢など補装具の購入・修理費用の支給について
●被災者生活再建支援金の支給
●金融庁相談ダイヤル
●国民年金保険料の免除、厚生年金保険料、子ども・子育て拠出金などの納付猶予
●生命保険の保険料払込などの情報
●地震保険、自動車保険、傷害保険などの損害保険に関する情報・問い合わせ
●年金の支払い停止解除
●住宅ローンなどの免除・減額申し出
●被災住宅を復旧するための資金融資
●被災した労働者の方へ災害復旧資金の融資
●雇用保険失業給付の特例措置
●ハローワーク問い合わせ先一覧
●労災保険の支給
●中小企業退職金共済・勤労者財産形成持ち家融資の特例
●個人向け国債の中途換金を請求する場合の手続きの特例
●中小企業向け情報
●農林水産業を営む方へ
●許認可などの有効期限の延長など
●避難所を運営される方へ
●コミュニティラジオのご案内
●公衆無線LANご利用について
●外国人の方や聴覚障害者の方のコミュニケーションをサポートするアプリのご案内

この情報を各種1ページ程でまとめてある。

ただし、特例などの情報は今回だけのことであるかもしれないので、そこのところは注意が必要である。

熊本地震で被災された方に向けられているので、熊本の情報であるが、適宜お住いの環境に合わせて書き換えて、皆が所持しておくべきものだと思う。

というか、これを機に、各都道府県の災害時の情報をまとめた本を行政が配布するべきだと思う。

政府が公開した上記の本は非常によく整理されている。

まだこの本の存在を知らない被災者もいるかもしれない。

僕自身も被災者であるのだが、「熊本地震被災者応援ブック」を知ったのは最近である。

皆が情報を知った上で、適正な支援を受けるべきである。最後に再度、熊本地震被災者応援ブックがある政府公式サイトのURLを貼っておきます。

http://www.kantei.go.jp/jp/headline/saigai/kumamoto_hisai.html

熊本豪雨で新たに熊本城の石垣が崩れたか・・・(2016年06月28日)

熊本県甲佐町で記録的な豪雨を記録した6月20・21日からもうすぐ1週間が経とうとしている。
甲佐町以外でも熊本県の各地で大雨が襲った。熊本市でも非常に強い雨を観測し、また長い時間にわたり雷も鳴り響いていた。その影響か、今日(6月26日)熊本城の石垣を見ていたら新たに崩壊している場所を見つけた。熊本地震で石垣や城が崩れたのはニュースでも大々的に取り上げられたのでご存知の方も多いだろう。僕もその時の熊本城の様子で止まっていたが、日々様々な影響が蓄積して、先日の大雨がきっかけ?か大きく崩れていた。

加藤清正像付近から撮影

 

加藤清正像

熊本地震から2ヶ月以上が経った。しかし、街中では今でも傷跡が残り、避難生活も続いている。
熊本のシンボルである熊本城の復興は、熊本市民・県民にも元気を与えると思う。
逆に、熊本城が崩れゆく姿は見ていて非常に辛い。早い復興を心から願います。

熊本復興地酒イベント「熊本de KANPAI!」(2016年07月09日)

出典:熊本 de KANPAI! Facebook

facebookの告知で初めて知ったのだが、来週の土曜日(2016年7月16日)に熊本市中央区花畑広場で熊本の地酒が集まる熊本地震復興イベントがある。

イベントの趣旨としては、熊本県の地酒を楽しみつつ、収益金を全て、被災された方々に義援金として寄付するというもの。

日時:2016年7月16日(土)、12時〜20時まで ※雨天決行
場所:熊本市中央区花畑町7-10
参加蔵元:熊本県のすべての蔵元
料金:日本酒・焼酎全種類、一杯300円

40蔵元のお酒、全部制覇したい勢い(笑)。

県外の方は、熊本にお越しください!

熊本の街中でお酒を飲みつつ、復興に向けて皆で進んでいきましょう!

Amazonの熊本地震への対応が嬉しい(2016年07月25日)

先日、このようなメールが来た。

以下、上の文章を書き起こしたもの

4月14日以降に発生した熊本地震によって、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
この地震の影響を受け、一部地域への当日お急ぎ便・お急ぎ便ならびに、お届け日時指定便が一時停止し、配送特典をご利用頂けなかった期間がありました事を深くお詫び申し上げます。
今回、該当期間中十分にプライム特典をご利用いただけなかったお客様に対し、Amazonプライム会員期間を無料で1か月間延長させていただきました。アカウントサービスの、アカウント設定「Amazonプライム会員情報の管理」(www.amazon.co.jp/gp/primecentral) より、延期後の有効期限をご確認いただけます。携帯電話・スマートフォンからは、アカウントサービスの「プライム会員情報の設定・変更」よりご確認いただけます。 今後ともAmazonプライムをご利用くださいますようお願いいたします。
(Amazonからのメール引用)

プライム期間の延長はもちろん嬉しいのだが、何よりその気持が嬉しい。
Amazonは、他にも被災地への支援物資を一括してまとめる仕組み(欲しい物リストを公開)を構築するなどの支援をしていただいている。
(もちろん、売上のことを考えてだとは思うが、早急なシステム構築は大変だと思う)
このようなAmazonの対応に感謝しています。

熊本地震、あれからもうすぐ1年経ち、今思うこと(2017年04月04日)

あれからもう1年経つのか・・・。

今でも震源に近い益城町・阿蘇などではビニールシートに覆われた屋根を目にする。その一方で、熊本市の中心街では閉店している店を見かけなくなっている。

徐々にではあるが、着実に復興が進んでいるように感じる。街には以前の活気が戻り、海外からの観光客の方も多くなってきた。

ただ、それに伴って、地震の怖さを忘れてきている自分がいる。辛い記憶なのだから忘れたほうがいいじゃないかという意見もあるかもしれないが・・・。

昨年の4月の地震以降、余震が続いたわけだが、それも終息に向かっていて、肌で地震を感じる日が少なくなってきたこともあるのかもしれないが、(地震が怖いが故の)防災の意識が薄れ始めている。地震発生直後からしばらくの間は、飲水を多めに備蓄していたり、枕元にスマホを必ずおいていたりしたのだが、今ではそれもなくなった。家族との取り決め(災害時にどこに集まるかなど)も結局していない。

「防災をしましょう!」と言っても、果たしてそれでどのくらいの人が実際に防災に向けて準備するのだろうか?熊本地震で被災した僕自身も地震の怖さを忘れかけているのに・・・。少し荒療治ではあるが、熊本地震直後の街の様子を、また他の地域での震災の恐ろしさを、調べて心に留めるべきなのかもしれない。

熊本地震で被災して感じた必需品をまとめています。参考にしていただければ幸いです。

熊本地震、被災して感じた必需品13個をまとめました。どうかあなたの身を守ってください。

ブルーインパルス@熊本城(2017年04月23日)

先日の熊本復興飛翔祭に行ってきました。お目当ては、もちろんブルーインパルス! これまで、生で見たことはなくて、非常に楽しみにしていました。

前日のリハーサルも家から眺めて、当日は二の丸広場まで足を運びました。二の丸広場までは、城彩苑の奥の階段から向かったのですが、人が多すぎて全く進まず…。某ネズミの国のアトラクション並(笑)。

今後も、二の丸公園でイベントがあると思いますが、その時は加藤神社の方の道から行くことを勧めます(道幅が広いので、人の流れが速い)。

開演に間に合わないかとも思ったのですが、何とか滑り込みセーフ。お城が見える位置に陣取りました。後からの公式発表で知ったのですが、6万人程つめかけたらしいです。流石、ブルーインパルスですね!

演目は、15分でしたが、ブルーインパルスを近くで見ることが出来て、とても幸せな時間を過ごせました。解説も臨場感があり最高(笑いもとってた)。その時の映像をカメラで撮ったので、どうぞ!