国宝「霧島神宮」から「高千穂峰」への登山ルート:道のりや登山装備など詳しく紹介します!




高千穂峰とは?

高千穂峰(たかちほのみね)は、鹿児島県と宮崎県の県境に広がる霧島連山の第二峰です。
標高は1,574m。

頂上までのルートにある御鉢では、現在でも火山活動が続いています。
頂上には「天之逆鉾(あまのさかほこ)」が突き立っており、「天孫降臨の地」としても有名ですね。
御鉢と頂上の間には鳥居があるのですが、こちらは麓にある霧島神宮の跡地だそうです。

霧島神宮とは・・・
欽明天皇の時代(6世紀)、慶胤(けいいん)なる僧侶に命じて高千穂峰と火常峰(御鉢)の間に社殿が造られたのが始まりとされる。実際の所は高千穂峰に対する山岳信仰から始まった神社であろう。しかし、火山の麓にあるという立地のためたびたび炎上する。天暦年間には性空により瀬多尾越(現在の高千穂河原・古宮址)に遷されるが、ここもたびたび噴火の巻き添えで炎上する。文明16年(1484年)、島津忠昌の命により兼慶が再建したのが、現在の霧島神宮である。但し、建物はその後も幾度も炎上し、現在の社殿は正徳5年(1715年)、島津吉貴の奉納により再建した物である。また、坂本龍馬が日本最初といわれる新婚旅行で霧島連峰を訪れたことが知られるが、その頃にはすでに山頂には天津日高彦火瓊瓊杵尊が突き刺したという天の逆鉾があった。また、神木の杉は樹齢約800年と推定され、南九州の杉の祖先ともいわれている。
(ウィキペディアより引用)

僕は前日に鹿児島県霧島市に前泊して、早朝から霧島神宮と高千穂峰に向かうことにしました。



まずは登山準備を万全に

高千穂峰は、初心者や子どもでも登りやすい山と言われています。
実際に、ご年配の方や小学生くらいの子どももたくさん見かけました。
しかし、そうは言っても山であることには変わりないので、しっかり準備をしましょう。
基本的な登山装備(リュック、登山靴)については、以下の記事で紹介しています。

また、これらに加えてあったほうが良いと感じたのはシューズカバーと、季節に応じた装備です。

①シューズカバー

後ほど登山記で記すように、高千穂峰では途中が砂利道となっています。
登りもですが、特に下り時に靴の中に砂が多量に入ってきました。
同行者は、シューズカバーのおかげで全然砂が入らず!
登山に集中できるよう、ぜひおすすめしたいアイテムです。

②日差し対策(サングラス)
夏の日差しは予想以上に強いので、日焼け止めや帽子を準備したほうが良いです。
そして、サングラスもあると重宝します。

登山時は前傾姿勢のため太陽の方を見ることはありませんが、遮るものがないため目に入る光の量が増えます
目から入る太陽光の量で疲労が増加するとも言いますし、登山時のマストアイテムと言えるでしょう。

③寒さ対策(ウインドブレーカー)
冬は麓で感じる以上に、寒くなる可能性があります。
途中、動いて暑くなることもあるので、軽くて脱ぎ着しやすいものを持っておくと安心ですね。

補足:携帯トイレ
一度登り始めるとトイレに行けないので、心配は方はコチラを用意されたほうが良いかも。

また、登山といえば、綺麗な景色を写真にきちんと残したいものですよね。
僕のおすすめカメラは、こちらで紹介しています。
「カメラ編」旅行好き管理人が愛用している旅の必需品は何?

霧島神宮へ参拝

霧島市国分の宿から霧島神宮までは約30分
朝が早かったことから、参拝の方はほとんどいませんでした。
駐車場も広く(無料)、車で行きやすい場所です。

三の鳥居から入り、本殿へと続く道を歩いて行くと、ひんやりして非常に気持ちが良いです。
普段たるんでいる心がシャンとする感じがします。

木々のトンネルを抜けると、正面に本殿が、右側に御神木が見えました。

厳かな雰囲気が場を包んでおり、行って良かったと本当に思いました。
巫女さんが竹の箒で葉を掃いている様子も趣深かったです。



いざ、高千穂峰を登ろう!

ビジターセンター付近の登山口駐車場(高千穂河原)に車を停め、ひととおり準備をしたら早速出発!
ちなみに登山口には、登山届が置いてありますので、登り始める前に提出していきましょう。
それから、登山前にトイレに行くことをお忘れなく!結構大事です!

登山道は、はじめはコンクリートの整った道です。
霧島神宮との関連が深いだけあって、随所に鳥居があります。

高千穂峰

こちらは、霧島神宮古宮跡だそうです。
鳥居があるだけで、不思議と神聖な気持ちになり、心が洗われる気分ですね。
すこし歩くと、森の中の道になります。

高千穂峰

一応、石畳のようになってはいますが、ガタガタしているので少し歩きづらいです。
青々とした木々を楽しみつつ、マイナスイオンを感じます。
そして、森を抜けると、

高千穂峰

御鉢への登り道に出ました。
奥に見える山のようなものが、御鉢の縁部分にあたります。
ここからは高千穂峰の難所、砂ゾーン岩ゾーンの2箇所。

まずは砂(火山灰)ゾーン
10cm以上はあるであろう砂の上をひたすら歩かなければならず、足をとられて体力を消耗します。
しかも、斜面のため、1歩進んでは半歩下がる感じでなかなか前に進みません。
ここで役立つのが、先ほど紹介したシューズカバー
これを装着しておくことで、靴の中に岩が入って来ず、登山に集中できます。

砂を抜けたら、続いては岩ゾーン
むき出しの岩肌がゴツゴツとして、足場が非常に悪いです。
一番登りやすいルートを探しつつ、あくせくしながら登りました。
不思議なもので、砂ゾーンも岩ゾーンも、大人よりも子どものほうがスイスイ登っていきます。
鹿児島の小学校では遠足で高千穂峰に登るようなので、子どもでも迷うことなく頂上まで到達できる山です。

息切れしながらも登りきると、そこには御鉢の絶景が!
御鉢の縁(馬の背)は、断崖絶壁なので注意が必要です。

高千穂峰
高千穂峰

写真だと伝わりづらいですが、非常に壮大です。
僕は、若干の高所恐怖症ということもあり、少しだけ足がすくんだことは内緒(笑)
硫黄の影響で、黄色くなっている部分も見られました。
一歩間違えると落ちてしまいそうなスリル感たっぷりな光景。
御鉢の奥の景色を見て、だいぶ登ったなあ〜と実感。
しかし、頂上までには、もう一山あります(笑)

高千穂峰

この道をさらに登らなくてはなりません。
右下の方にちょこっと見える鳥居が、霧島神宮の元宮と言われるところです。
この斜面もなかなか大変ですが、道はそれほど悪くないので、あとは体力勝負です(笑)
そしてついに、高千穂峰の頂上へ!

高千穂峰

なんとか登頂しました!
頂上には、「天之逆鉾」がちゃんと突き立っていました。
保存の面からか、近づけないように柵がされています。

高千穂峰

そして、頂上から見る景色はやはり別格

高千穂峰

日によってはガスで見えにくい時もあるようですが、この日は快晴・ガスもなしで見晴らしがとても良かったです。
頂上で食べるおにぎりは、やっぱり美味しい。
汗で流れ出てしまうので、水分・塩分・糖分補給を忘れずに!
しばし景色を堪能して、帰路につきました。
休憩も入れて、往復計4時間くらいだったと思います。



下山後の楽しみかた

下山後にも、まだ楽しみは残っています。
僕は登った山のピンバッチを集めることにハマっているので、登山口にあるお土産やさんでピンバッチを購入しました。

高千穂峰

山のお土産やさんでは大抵販売されているので、登った山の数だけピンバッチが増えていく楽しみ。

また、登山後は温泉に入るのが楽しみ!という方も多いのではないでしょうか?
高千穂峰の周辺は、霧島温泉をはじめとする有名な温泉地です。
登山後の疲れを癒すために、ご褒美に貸切風呂なんかも良いですね。
行きたい温泉を調べて、できれば予約しておくのがおすすめですよ。
温泉検索なら、じゃらんnet がおすすめです。

僕は事前に温泉を予約していたのですが、時間がなくなってしまい、残念ながらキャンセルすることに(泣)
時間には余裕を持って計画されることをおすすめします。
代わりに、売店の方に勧められた霧島温泉・新燃荘に向かいました。

硫黄の香りが立ち込めていて、The 温泉という感じ。
立地も山奥で、まさに「秘境」という言葉が相応しい温泉でした。
ただ、タオルやシャンプー等のアメニティは無いので、注意が必要です。

これからの季節、お正月にご来光を見に高千穂峰への登山を考える人も多いようです
こんなに見晴らしの良いところからご来光を見ることができたら、一年の運が上がりそう!
暗い中の登山では、足元や寒さ対策など十分にご注意くださいね。

また、宮崎県には他にも観光スポットがたくさんあります!
登山前や登山後、時間があったらぜひお近くを旅してみてください。
僕のおすすめスポットはこちらの記事にまとめていますので、ご参考まで。

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