ワインの一大産地として名高いボルドー。
2007年に世界遺産に登録された「月の港ボルドー」は、最近注目を集めている地域でもあります。
今回はボルドーへの行き方と市内の見どころを、経験談を交えながら紹介します。
ボルドーは、フランスの西部に位置しています。
大西洋(ビスケー湾)まで電車で1時間もかからないぐらいなので、海に近い街です。
また、ピレネー山脈(スペインとの国境)に源泉があるガロンヌ川もあります。
ボルドー行きのIntercitiesでいきなりトラブル発生
ボルドーへの主なアクセス方法としては、飛行機、電車、バスがあります。
ボルドー・メリニャック空港は市街地から少し離れているため、電車がおすすめです。
日本からであれば、パリまで飛行機、その後TGVで3時間半ほどです。
僕たちはフランス国内からの出発だったので、SNCFが運行しているIntercitiesで向かいました。
ボルドーに向かうため、時間通りに電車に乗り込み、出発を待っていました。
しかし、いつまでたっても動きません。
車両の外でSNCFスタッフが行ったり来たりしていましたが、一向に動き出す気配がありませんでした。
初めは、フランスだから…とのんびり待っていました。
しかし、30分、1時間と特に何のアナウンスもないまま時間だけが過ぎていきました。
アナウンスがあったところで、フランス語なので何も理解できないのですが…
出発予定時刻から1時間半ほど経ったところで、さすがに周りのフランス人乗客もしびれを切らしたらしく、SNCFスタッフに聞きに行きました。
周りの乗客の方が教えてくれたのですが、どうやら僕が乗っていた車両だけがダメになったみたいで、車両を取り替えなくてはならないらしいのです。
直前まで動いていた車両が、なぜ動かなくなったのか、全く意味がわかりませんでしたが、とりあえず周りの人たちと共にホームに降りることに。
そこでまたさらに待つこと30分。
ようやく別の車両がやってきて、出発予定から遅れること2時間、無事に出発できました。
車両が変わったからと、座席指定は無効になってしまいましたが、動いてくれて良かったです。
たまたま予定を詰め込んでいなかったのがラッキーでした。
海外旅行ではこんなこともあるので、あまり予定を詰め込まないようにすることも大事ですね。
それから、結構役立つのがGoogle翻訳やTranslatorなどの翻訳アプリを携帯にインストールしておくこと。
これらのアプリには、音声翻訳の機能もついているんです。
完璧な翻訳とは言えませんが、アナウンスが流れ始めた時などに使えば、多少は現状把握できます。
実際に今回使った画像がこちら。
日本語は変ですが(笑)、出発時間を知ることはできました。
ぜひ、旅の準備としてインストールをおすすめします!
おすすめ観光スポット① ブルス広場の明暗
ボルドー市内の観光には、トラムを使うのが良いです。
チケットはトラム乗り場で購入でき、1チケットで1時間は乗り放題です。
たくさん乗る予定があったり、数人で乗ったりする方は、10回券などを買うと少しお得ですよ。
市内の観光地といえば、「Place de la Bourseブルス広場」が有名です。
ボルドーの街自体、厳かな歴史を感じる建物が建ち並んでおり、とても綺麗な街です。
ブルス広場は、正面に設けられた水鏡Miroir d’eauが建物を映し出し、とても幻想的な風景を生み出します。
「ブルス広場」と検索すると、すごく綺麗な写真が出てくるんです。
当然、僕もそんな風景を期待していました。
しかし、昼過ぎにブルス広場を訪ねて、少しがっかりする事態に。
広場を取り囲む建物は、さすがと言っていいほど厳かな建物でした。
ですが、トラムを挟んだ反対側を見ると…
水鏡になるはずの水たまりで、ものすごくたくさんの人が水浴びをしていたのです!
こんなに人が多くては、水鏡に映る建物なんて撮れません(笑)。
フランス人は涼しければそれでいいんだろうな…と、なんだか写真に騙された気分になりました(笑)。
でも、せっかくだから夜のバージョンも撮っておこう!と思い、再び行ってみることに。
これが大正解でした。
昼間の水浴び人口がぐんと減り、きれいな水鏡の風景が現れていました。
この水鏡は、水たまりの下に水が出てくるところ、端の方に放水するところがあります。
ミスト→水溜め→少しずつ放水のサイクルを繰り返します。
ミストの時は、1枚目のように雲の上に建物が浮かんでいるかのような幻想的な風景が撮れます。
そして、綺麗な水鏡を撮りたいのであれば、最後の放水のときがベストです。
昼間に諦めず、綺麗な写真が撮れてよかったです。
時間があまりない方は、ブルス広場の観光を夜にするのがおすすめです。
おすすめ観光スポット② La cite du vin
2016年に開館したワイン総合施設La cite du vinシテ・ドゥ・ヴァン。
近代的な建物がお出迎えしてくれます。
入場料は大人1人、20ユーロ(下に示す、音声ガイドと試飲込み)です。
受付で入場券を購入し、Floor 2にある展示スペースへと向かいます。
展示スペース入り口で音声ガイドをもらえるのですが、ここで嬉しいのが日本語ガイドもあるところ!
なかなか日本語ガイドのある観光地って少ないですよね。
展示スペースは、映像を見たり、香りを実際に嗅いだりとかなり盛りだくさんです。
一つ一つ見ていると、あっという間に時間が過ぎていきます。
展示スペースを回るだけで、ワインの知識がたくさん身につくのを実感しました。
展示スペースを回り終えたら、Floor 8の試飲コーナーへ。
入場券には、ここでの試飲が1杯付いているのです!
飲めない人や子どもには、ぶどうジュースも用意されていますよ。
天井は、ワイングラスが並んだおしゃれなデザインです。
その日に提供ワインが20本ほど並んでおり、その中から好きな物を選んで試飲できます。
いろんな国のワインが並んでいましたが、僕はもちろんボルドー産を選びました。
最上階だけあって眺めも良く、開放感のある場所で美味しいワインを飲めてよかったです。
La cite du vinでは、ワインを学べるワークショップも開催されているようです。
ワークショップは予約が必要なので、インターネット予約しておくと良いかもしれません。
また、Floor 7にはレストランが併設されており、ボルドーの街を眺めながらの食事も可能です。
Ground Floorにも、バーや軽食のお店がありました。
建物内には、お土産ショップやワインショップもあり、グッズや世界中のワインを買うことができます。
日本のワインも数本置いてありました。
しっかり見ていると、一日あっても時間が足りないくらい、見所のある施設でした。
トラムだけでアクセスでき、簡単に行けるので、ワイン好きな方は行ってみられることをおすすめします!
フランスに行かれるなら、最近、注目されるようになって来たカシCassisという観光地もオススメですよ。