国際郵便(小包)を日本からフランスへ送る方法「郵便局での荷物の送り方」





基本的には、「大概のものは現地調達でなんとかなる!」という心持ちの僕。
しかし、愛用していた衣類や日用品・食品など、「日本のモノの方がいいなぁ」と思うものがいくつかあります。
一時帰国の際に持って来たりするのですが、重量制限もあるので、全部持って行くという訳にもいかないのが現実

そんな時にありがたいのが、日本から海外への荷物郵送です。
僕もたまに、実家から荷物を送ってもらっています。

海外への荷物郵送となると、日本国内の郵送とは異なる点も多いので、慣れないと難しく感じるかもしれません。
今回は、海外への荷物の送り方、特に郵便局を使った送り方をまとめたいと思います。

配送業者を選ぶ

まずは配送業者選びです。
日本でも宅配便を扱っている業者のいくつかが、国際郵便も取り扱っています。
例えば、郵便局、クロネコヤマト、日通などです。
各社とも、webで取り扱いについて詳しく調べることができます。
国ごとに取り扱いサイズや禁制品などが少し変わってくるので、一通り目を通すことをお勧めします。

【郵便局】

URL:https://www.post.japanpost.jp/int/
120カ国向けに、国際郵便を取り扱っています。
基本的に、海外では各国の郵便局の受け持ちになると思います。
国際スピード郵便EMS、国際eパケット、国際小包など、種類が豊富なのが特徴です。
国際小包は航空便や船便などが選択でき、予算や配達日数に合わせて好きなものを選べます。
荷物サイズの上限は、長さ横周3m、重さ30kgとなっています。

【クロネコヤマト】

URL:http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/services/oversea/
約200カ国向けに、国際宅急便を取り扱っています。
宅急便ブランドを展開している国(主にアジア圏)については、グループ会社が配達を行うようです。安心ですね。
国際宅急便は航空便のみです。
荷物サイズの上限は、縦横高さ計160cm、重さ25kgとなっています。

しかし、他の会社よりも禁制品が多いという印象なので、注意が必要です。
フランス宛の荷物は、食品不可となっていました。
アメリカやカナダ、中南米なども、食品が荷物内に入っていると受け付けてくれないようです…。

【日通】

URL:https://www.nittsu.co.jp/sky/express/
19カ国向けに、ドアツードア国際輸送サービスNET SKY-EXジェットパックを展開しています。
こちらも航空便のみです。
荷物上限は、重さ32kgとなっています。

正確な値段を知りたくてメールで問い合わせてみたのですが、フランス宛は10kgで5〜6万と言われました。
なかなかお高いです…。

というわけで、値段や送りたいものを考えて、僕が使ったのは郵便局の国際小包
以降は、郵便局から送る場合の詳細を説明します。



送り方を選ぶ

郵便局の国際郵便サービスについては、Webサイト(https://www.post.japanpost.jp/int/ems/ryugaku/know/labelandinvoice.html)に比較的詳しく説明が載っています。
一読すると仕組みがよく分かり、初めて国際郵便を出すという人でもイメージを掴みやすいと思います。

郵便局の国際小包はEMS、航空便、SAL(エコノミークラス)便、船便から選択できます。
*2018年9月現在、フランス行きSAL便は休止されています。

EMSは、配達スピードが速いですが(約2〜4日)、そのぶん値段も高くなります。
船便は、配達スピードが遅いぶん(約1〜3ヶ月)、値段は安く済みます。
スピードが速いに越したことはないですが、結構値段が違うので、この辺はお財布・時間との相談です(笑)。

以前EMSで痛い目にあったので、フランス宛の場合、EMSはオススメしません。(詳しくは下記記事を参照。)

フランスへのEMSには注意!日本の通販サイトでの購入と海外配送 

そのため、航空便もしくは船便という選択になりました。
時間的には船便でも大丈夫だったのですが、ちゃんと届いて欲しい衣類を荷物に含めていたので、航空便を選択しました。
少しお高い選択ですが、仕方がない。。

荷造りする

次は、荷造りです。
日本のように取り扱いが丁寧な国はほとんどないので、しっかりと荷物を包みましょう。

国際郵便では、税関告知書というものに内容物をすべて記載しなくてはなりません。
内容物が少ない場合は荷物ラベルに書けば良いのですが、荷物ラベルの記載欄がすごく小さいんです。
そのため、多くの内容物を入れる場合は、別紙の税関告知書を使うと良いです。
別紙はWebサイト(https://www.post.japanpost.jp/int/download/customs.html#rakunavi)からダウンロードできますよ。
別紙を使う場合は、荷物ラベルの方に”See the attached document”と書けば良いです。

税関告知書に記入しながら、荷造りすることをオススメします。
種類が多いと、荷造りしたあとで書こうとしても忘れてしまいますよね。
税関告知書には、「種類・数・重さ・値段」を書く必要があります。
この紙に関税を取られるかどうかがかかってくると言っても過言ではないので、しっかり記入しましょう。

記入するときのポイントは、
・すべて私用であれば、”All personal use”と初めに書いておく。
・内容物の種類は、できる限り詳しく書く。
・古着等の値段は、「古着として売るなら…」という額でOK。

送る

荷造りができたら、近くの郵便局に持っていきましょう。
集荷サービスも受け付けているようです。

荷物を出すときには、国内で出すときのように、荷物ラベルを記入します。
荷物ラベルで記入することは、送り主と送り先の住所や、内容物の詳細です。
必ず、英語・フランス語・宛国の言語で記入しましょう。
別紙で税関告知書を作成した方は、提出するのを忘れずに。

EMSの場合など、別にインボイスと呼ばれる書類が必要な場合があります。
送り先の国や送り方によって必要な書類が変わってくる場合があるので、不安な方は一度お近くの郵便局に尋ねてみると良いかもしれません。

追跡する

発送後は、郵便局の郵便追跡サービス(https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/)で追跡することができます。

宛国に到着後は、その国の追跡サービスでも追えるみたいです。
フランスの場合、荷物がフランスに入ったあとは、La posteの追跡サービス(https://www.laposte.fr/particulier)が使えるようになりました。
当たり前かもしれませんが、フランス入国後はLa posteのシステムの方が反映が早く、しっかり追跡している気がします。

国際小包・航空便でフランス宛に送った場合の追跡は、こんな感じです。

delivery1
郵便局の追跡記録
delivery2
La Poste の追跡記録

荷物は何度か配送してくれますが、そのときに受け取れなかったら今回のように近くの郵便局に保管されます。
保管中は、その郵便局に不在票とパスポートを提示すれば受け取れます。
ただし、約15日間の保管期限を過ぎたら返送・廃棄などの処置をとられてしまうのでご注意を。

僕は配送を受け取れず、結構大変な思いをしたことも。
La Posteあるあるだと思いますが、不在票すら入ってなかったのです。
最終的には、近くのLa Posteで日本でもらった追跡番号を見せて粘ったら、なんとか探し出してくれました。
珍しく対応の良いスタッフが居てくれて助かりました…(泣)

追跡番号もらってなかったら、荷物が届いていることすら知らなかったのかもと思うとゾッとします。
「荷物送るよ〜」との連絡が来たら、追跡番号を必ずもらって、定期的にチェックしましょう。
ちなみにLa Posteの追跡はスマホでも見れますが、パソコン上の方が情報が多いのでおすすめですよ。

上手に海外荷物郵送サービスを利用しよう!

送り先の国によって差はあると思いますが、安価なのは郵便局のサービスではないかと思います。
お届け日数や予算に合わせて、好みの郵送法を選べるのも良いところですね。
ただ、現地の配送業者がテキトーだったりすることもあるので、業者選びからしっかり考えましょう。

また、荷物郵送だけでなく、一時帰国時に「追加手荷物」として持ってくるという手もあります。
AIRFRANCEであれば、100USドルのプラスで23kgまでの荷物を追加できます。
郵送ではなくなってしまう可能性もゼロではないので、「どうしてもなくしたくない!」という荷物は、この選択もありですね。

いずれにせよ、それなりの値段がかかるものなので、用途に合わせて検討しましょう!