フランスのエーグモルトという街をご存知ですか?
フランス人同僚が、おすすめの観光スポットとして教えてくれた場所です。
日本人にはあまり馴染みがないですが、フランス人にとっては有名な観光スポットだとか。
実際に行ってみると、とても素敵な街だったので、その魅力をお伝えします!
1. エーグモルトってどんな街?
2. エーグモルトへの行き方
3. おすすめの楽しみ方
3-1. ピンク色の塩田を見て楽しむ「Salin d’Aigues-Mortes」
3-2. 美味しい地元料理を楽しむ「Aromatik」
4. 追記:塩田のリベンジ
1. エーグモルトってどんな街?
エーグ=モルト(Aigues-Mortes)は、地中海近くのフランス南東部の街。
湿地や沼地からなる地域で、
Petite-Camargueと呼ばれる、元々は三角州地帯だった場所です。
エーグモルトという名前は「死んだ水」を意味するんだとか。
すこし怖いですね(笑)。
製塩業やワイン生産が盛んなところです。
この街の見所は、何と言っても城郭で囲まれた街。
城郭は、ルイ9世の命によって13世紀につくられ、当時は十字軍の出発地となっていたそうです。
2. エーグモルトへの行き方
エーグモルトは、ニームから35km、モンペリエから30kmほどの位置。
車でのアクセスが一番簡単。
公共交通機関でも、SNCFの駅(Gare de Aigues Mortes)があり、TERでアクセスできます。
また、近郊のモンペリエからは直通のバスが出ています。
僕はモンペリエ発だったため、Place de FranceからのHérault transport106番のバスでエーグモルトへ。
片道約1時間、1.6ユーロです。
しばらくバスに揺られて到着すると、すぐ右手に城壁が。
城壁の中に入ってみると、コンパクトでかわいらしい、活気ある街並みが広がっていました。
プチトランも巡っていました。
反対側の門から出て眺めてみると、圧巻の光景。
とてもこの中に街があるとは思えません。
城壁の保存状態も非常に良く、タイムスリップした気分です。
壁にある縦長の切れ目のような所は、内側から見るとこんな感じ。
ここから覗きながら、敵を狙っていたんでしょうか?
ぐるっと一周を城壁に囲まれた、不思議な街です。
この城郭を見るだけでも、来る価値があると思います。
3. おすすめの楽しみ方
城郭の街並みを見るだけでも楽しめますが、エーグモルトの魅力は他にもあります。
僕のおすすめは、ピンク色の塩田と美味しい地元料理です!
詳しく見ていきましょう。
3-1. ピンク色の塩田を見て楽しむ「Salin d’Aigues-Mortes」
冒頭でもお伝えした通り、エーグモルトは製塩業が盛んな地域。
そのおかげで、なんとピンク色の塩田を見ることができるんです!
おすすめは、Salin d’Aigues-Mortesが開催している、プチトランツアー。
1時間15分のツアーで、大人10.2ユーロ、こども(5〜13歳)8.2ユーロです。
3月半ば〜11月半ばの期間中は、毎日複数回運行しています。
時期によって開催時間が違うので、注意が必要です。(詳しくは、公式サイトへ)
チケットは、当日現地でも購入できますが、
事前に公式サイト(http://www.visitesalinsdecamargue.com/en/the-fauna/)から、予約も可能。
「VISIT THE SALT MARTH」の「Train tour」という所から購入します。
発行されたチケットPDFをダウンロードして、A4印刷して持って行けばOK。
僕は当日、チケットを見られることもなく乗車できました(笑)。
事前購入をしていれば、あとは当日、予定時間の少し前に出発地に行くだけ。
入り口は、この看板が目印。
さらに奥に進んでいくと、分かりやすい看板が見えます。
これがプチトランです。50人ちょっと乗れます。
プチトランツアーでは、広大な塩田の中を巡ったり、
塩の山を見たり登ったり、
博物館やブティックに行ったり・・・。
プチトランでの解説はフランス語ですが、言語がわからなくても十分に楽しめます。
残念ながら、僕が行った時は、予想よりもピンク色ではありませんでした。
フランス人曰く、少し前に雨が降ってしまったことが原因じゃないかとのこと。
でも、塩の山に登るという貴重な経験ができたり、フラミンゴを見れたりしたので、良かったです。
途中で寄る博物館では、製塩の歴史についてのパネルなどが展示されています。
展示されている塩の散らかり方がすごい。
ここのパネルで見た塩田が一番ピンク色でした(笑)。
こちらはブティックの様子。
見たことある!と思ったら、いつも使っている塩はエーグモルト産でした。
スタンダードなタイプは、スーパー等にも売ってあります。
ちなみに、ブティックはプチトラン出発(到着)地にもあります。
ツアー前後にも、ゆっくりと買い物できるので安心です。
3-2. 美味しい地元料理を楽しむ「Aromatik」
もう一つの楽しみ方は、美味しい料理に舌鼓をうつこと。
エーグモルトには、たくさんのレストランがあります。
多すぎてどこにしようか迷うほど。
僕が今回選んだのは、「Aromatik」というお店。
外観だけでなく、内装もおしゃれ。
外と中、合わせて30席ほどのお店。
お昼時でしたが、運良く席が空いていました。
メニューは、単品とセットがいくつかあります。
今回は妻と2人で、Menu du Marchéにしました。
前菜とメインはそれぞれ2択なのですが、どっちも食べてみたい僕たちは各々違うものを注文(笑)。
テーブルには、名産の塩。
まずは前菜。
この牛タルタルが非常に美味!
ごま油と塩が効いていて、美味しすぎて感動。
タラのすり身のアクラもおいしい。
こちらがメイン。
鮭はふわふわ、豚肉も柔らかかったです。
味付けも濃すぎず、程良い感じ。
最後はコーヒーで締めです。
嬉しい小さなマフィン付き。
どの料理もとても美味しい上に、ボリューミーでお腹も満足でした。
店員さんも少し英語を話してくれたり、感じの良いお店です。
エーグモルトで美味しい料理を食べたい方には、ぜひおすすめです!
エーグモルトは、パリからは少し遠いですが、景色は綺麗で、料理も美味しい場所です。
まさに、心もお腹も満足できる場所。
晴天が続く夏のシーズンには、きっと綺麗なピンク色の塩田が見られることと思います。
僕も再度、リベンジしたいと思います!
フランスには他にも魅力的な地方観光地がいっぱいです!
現在、フランスに住んでいるくろむぽんと申します。旅行が大好きで、渡仏してからはフランス国内に、2泊や3泊程度で出かけてプチ旅行を楽しんでいます。ヨーロッパは陸続きで電車でも、また最近は格安航空もあるので飛行機でも、隣の国に安くお出かけす[…]
4. 追記:塩田のリベンジ
10月上旬に、ピンク色の塩田を見るために、再度エーグモルトに向かいました。
前回の訪問が4月下旬だったので、5ヶ月ほど期間を空けました。
フランス人の同僚曰く、ベストシーズンとのことなので、期待に胸を膨らませつつ、懐かしの地へ。
その結果・・・
ご覧ください!!!
塩田一面がピンク色(赤色に近い)になっています。
エヴァンゲリオン世代ならば、赤い海と言った方がイメージしやすいですかね。
※彩度の変更などの色の加工はしていません。撮って出しでコレなのでスゴイですよね。
水は青いものだという認識があるので、赤色だとかなりの違和感があります。
塩田の赤色、空の青色、塩山の白色と、まさにフランス国旗の色と同じですね。
行ったのは平日だったため、稼働している機械を見ることもできました。
健気に塩を精製している様は、愛おしくさえ感じました。
塩山から見た様子はこちらです。
上からでも赤色に見えます。
前回の訪問では、肩透かしを食らった感じでしたが、今回は大満足です。
Aigues Mortesでピンク色の塩田を見たいという方は、9月か10月頃がベストシーズンだと思います。