ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)の魅力!フランス南部の古代ローマ水道橋を散策しよう




前回、南仏のアヴィニョンAvignon街中の観光スポットを紹介しました。

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今回はアヴィニョンからすぐ行ける、世界遺産ポン・デュ・ガールについてです。

ポン・デュ・ガールは、2000年以上も昔、古代ローマ時代に作られた水道橋
ユゼスUzésからニームNîmesまで、水を引くために建設されたそうです。

1985年に、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

ぜひ一度は訪れてみたい場所ですよね。

ポン・デュ・ガールへの行き方と楽しみ方を、詳しくお伝えします!

【目次】
1. 事前に準備しておきたいこと2つ
1-1. バス運行時刻の下調べは必須
1-2. 入場券はネット購入がお得!
2. ポン・デュ・ガールへの行き方
3. ポン・デュ・ガールの楽しみ方
3-1. 橋の周りを散策
3-2. 博物館で学ぶ
3-3. 橋を見ながらランチ




1. 事前に準備しておきたいこと2つ

1-1. バス運行時刻の下調べは必須

ポン・デュ・ガールに行く方法としては、バスや車で行く方法や現地ツアーに参加する方法などいくつかあります。

バスで行こうと思っている方は、必ず事前に運行時間を調べておきましょう

ポン・デュ・ガール行きバスの出発地は、
アヴィニョンAvignon(A15系統)もしくは、ニームNîmes(B21系統)のどちらか。

以下、アヴィニョン出発の場合で調べてみます。

運行時間を調べるには、こちらのサイトを使います。

ニーム出発の場合は、上方にある「Toutes les lignes」から、「B21」を選択すれば調べられます。

まず、方向と日時を入れます。
行きがALES方面行き、帰りがAVIGNON方面行きです。

すると、下方に運行時間が表示されます。

上の写真では分かりやすくするために赤枠で囲っていますが、
出発は「AVIGNON – PEM」到着は「VERS-PONT-DU-GARD – Rond Point Pont du Gard」です。

写真を見て分かるように、一日を通してかなり本数が少ないです

行くと決めたら、まずバスの時刻表を見て、計画を立てることをおすすめします。

1-2. 入場券はネット購入がお得!

もう一つ事前にしておきたいことは、入場券を購入しておくこと

通常料金は、大人9.5ユーロ(17歳以下は無料)なのですが、
事前にネット購入で、大人9ユーロで入場可能です!

購入方法は簡単で、公式サイト(https://billetterie.pontdugard.fr/en-GB/individuals)から購入するだけ。

支払いまで済ませたら、印刷して当日持っていけばOKです。

割引は微々たるものですが、少しでも旅行費用を抑えましょう!




2. ポン・デュ・ガールへの行き方

ポン・デュ・ガール行きのバスは、
Avignon Centre駅に隣接している、PEMというバスターミナルから出発します。

PEMの案内所には電光掲示板があり、出発する時間などが表示されていますが、
ここには表示されないこともあるようです。

僕が乗る予定のバスは表示されておらず、少し焦りました(笑)。

そんな時は、インフォメーションで聞いて確認してくださいね。

バスターミナルなので乗り場がたくさんあります。
間違えないように注意しましょう。

不安な場合は、乗る際に運転手に確認すると良いです。

片道約45分で、一人1.6ユーロ。
運賃は、入り口で運転手に支払うシステムです。

Rond Point Pont du Gardというバス停で下車。

帰りは、ラウンドアバウト反対側にあるバス停が乗り場なのでご注意を。

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ちなみに、フランスのバスは意外と定刻出発なので、バス停には余裕をもって向かいましょう。




3. ポン・デュ・ガールの楽しみ方

3-1. 橋の周りを散策

ポン・デュ・ガールへは、バス停から徒歩約10分ほどです。

入場してすぐのエリアは、Musée、Ciné、Boutique、軽食のゾーン。

そこから遊歩道をさらに歩いて行くと、橋に到着します。

橋の手前側が通行用になっているため、自由に行ったり来たりできます。

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遠くからでも綺麗な建造物ですが、近くで見ると圧巻。

橋を下から見上げてみたり、下に流れる川を覗いてみたり・・・。

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反対側に渡ると、河原のようになっているので周囲でのんびりすることもできます。
ピクニックをしている人もちらほら。

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河原には、こんな生物もいました。

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それにしても、どこから見ても、圧巻の佇まいです。

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2000年も前にこんなにも巨大な建造物を建てたとは、古代ローマ人の凄さを感じます。

個人的には、裏側の黄味がかった色がお気に入り。

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ところどころ突起状に出ている石は、建設時の足場の役割をしていたとか。

橋の両端にある階段を上っていくと、

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橋の最上段を横から見ることもできます。

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四方八方から眺めるも良し、河原でのんびり過ごすも良し、です。

3-2. 博物館で学ぶ

チケットには、併設のMuséeやCinéといった施設への入場料も含まれています。

Muséeは、いわゆる博物館で、ポン・デュ・ガールの成り立ちを展示で学ぶことができます。

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全長約50kmの距離に対して、高低差はなんと17mほどしかないそうです。

確かに、ポン・デュ・ガールも真っ直ぐにしか見えないですね。

フランス語と英語の表記ですが、図だけでも分かりやすい。

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水の通る最上段は、490mもの長さがあるそうです。

石を切り出す作業の模型なんかもあります。

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ミニチュアもありました。

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そんなに大きくはないですが、結構凝った作りになっていました。

また、同じ館内にCinéもあります。

15分ほどの映像で、ポン・デュ・ガールの歴史を知ることができます。

ドローン撮影でとても綺麗な映像なので、おすすめですよ。

3-3. 橋を見ながらランチ

ポン・デュ・ガールの近くには、Les Terrassesという食事処があります。

名前の通り、テラス席がたくさんあるお店です。

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こちらのテラス席からは、なんと、ポン・デュ・ガールが見えるんです!

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まるで絵のような風景ですね。

ランチは、plat(メイン)+dessert(デザート)のセットで、25ユーロほど。

僕たちはメインに、ホロホロ鳥と豚をチョイス。

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ホロホロ鳥は、きのこのソースとの相性が抜群。

豚の方は、かなりしっかりと煮込まれていて、柔らかかったです。

デザートには、フォンダンショコラとナッツのタルトを。

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こちらも甘すぎず、美味しかったです。

セットの他に、単品メニューもありました。

地元産のワインも飲めます。

店員さんも、メニューを英語で説明してくれたりと、気さくな感じでした。

ワインを嗜みながらゆっくりと世界遺産を眺めるのも、また良しです。





今回僕は、昼に行って夕方帰るという、約4時間の滞在。

のんびり散策したり、昼食を食べたり、博物館を見たりしていると、意外とちょうど良い時間でした。

オープンは基本的に午前9時ですが、クローズ時間は季節によって異なるので、
公式HP(http://www.pontdugard.fr/en/opening-hours)でチェックしてください。

2000年も昔に造られた偉大な世界遺産、ポン・デュ・ガールを是非見に行ってくださいね!