旅行のサブカメラは「リコーGRIII」が最適かもしれない

現在の旅の相棒は、オリンパスの「OMD EM10 Mark II」 に 高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO 14-150mm」です。
このカメラに関する記事はこちら「旅行用カメラに最適な高倍率ズーム「M.ZUIKO 14-150mm」が良い意味でヤバ過ぎる理由

ただ、最近、もっと手軽に撮れるサブカメラが欲しいなと思って、色々なカメラを物色していました。
そこで見つけたリコー (RICOH) のGRIII (ジーアールスリー) というカメラ。

RICOH_GRIII
RICOH webサイトから引用

まだ発売されていない(発売日2019年3月15日)のですが、すでにこのカメラのスペックに骨抜きにされてしまいました笑。
このカメラを持ってどこに行こうかなとか、こういう写真が撮れるんじゃないかとか、想像しただけでワクワクしてきます。
今回は、なぜそこまでGRIIIを好きになったのか、どういう魅力があるのかをまとめました。




GR IIIをサブカメラとして持つメリット

単焦点だから背景がボケボケの写真が撮れる

35mm換算で約28mm相当の単焦点レンズを備えたカメラです。
この画角は、だいたいスマホと同じぐらいです。
言いかえれば、スマホで写真を撮る感覚でGRIIIを使えるということですね。

ただ、GRIIIはズームできません(クロッピング機能で拡大して切り抜くことは可能)。
その代わり、28mmという画角のスペシャリストです。
逆に、ズームできるスマホは「何でも屋」という感じです。

スペシャリストの方が良いのは当たり前で、繊細で綺麗な写真を撮ることができます。
さらに、背景がボケボケの写真も簡単に撮影できます。
機械で作られた不自然なボケではなく、自然なボケを味わうことができます。

マクロで料理をアップで撮れる

GRIIIは、マクロモードを搭載しています。
撮りたいものに、6cmまで寄ることができるので、被写体を大きく写すことができます。

6cmまで近づくと何が良いかというと、例えば、料理の一部だけにフォーカスを当てて、他をぼかすような写真が撮れます。
ショートケーキであれば、イチゴだけを拡大して撮れる感じですね。

料理写真の場合、全体の写真も必要ですが、一部分だけ拡大した写真もあると、美味しさがより一層伝わりますよね。
GRIIIであれば、引きの写真も、寄りの写真も1台で撮影することができます。
他にも、お散歩中の野花を撮ってみたり、昆虫を撮ってみたりと、普段撮ろうと思わなかったものも撮りたくなるはずです。

かなり大きいセンサーを搭載している

具体的に言うと、APS-Cサイズ(23.6mm x 15.8mm)のセンサーを搭載しています。
これがどのくらい大きいのかと言うと、最近のスマホの1/2.3型(6.2mm x 4.7mm)の10倍以上の大きさです。

近頃のスマホは綺麗な写真が撮れるようになっていますが、それでも、APS-Cサイズのセンサーの大きさと比べたら、かなり小さいですよね。
ということは、APS-CサイズのGRIIIは、スマホと比較すると、とんでもなく高画質な写真が撮れるということです。

それでいて、109.4mm(幅)×61.9mm(高)×33.2mm(厚)というコンパクトサイズで、バッテリーを含めて257gという軽量なカメラなので、ポケットにも入るサイズで持ち運びも楽です。

起動が速く撮影チャンスを逃さない

GRIIIの起動時間は、0.8秒と言われています。
つまり、かなり速いということですね笑。
スナップシューターの異名も伊達じゃないですね。

しかも、旧機種と比較して新機種であるGRIIIのAF速度(オートフォーカス速度)が飛躍的に向上しているようです。
シャッタースピード4段分なので、これまで動くものに弱かった弱点も克服しています。
もう家の中で子どもが遊ぶ様子を撮っても、ブレる心配はないですね。

また、GRIIIから、手ぶれ補正機能が追加されています。
暗いところでも、ブレを抑えた写真を撮ることができます。



GR IIIのデメリット

もちろん良いところだけではありません。
デメリットもあります。

単焦点なのでズームできない

単焦点レンズなので仕方がないのですが、スマホに慣れ親しんだ現在ではズームがないと何とも不便なように感じてしまいます。
それを補って余りある魅了は紹介したのですが、それでもって感じですよね。

でも、安心してください。
クロップ機能(切り抜き)があって、35mm換算で35mm50mmの写真が撮れます。
要するに2倍ぐらいのズーム写真が撮れると言うことです(切り抜くため画質は落ちてしまいますが、それでも十二分に綺麗)。

なので、サブカメラという立ち位置でGRIIIを使っていこうと考えています。
ズームしたいときは、オリンパスのミラーレスカメラに任せます笑。

どうしてもズームが欲しいけど、コンパクトなカメラ1台だけ持ちたいという方には、SONYのRX100M4がオススメです。
最新の機種はRX100M6ですが、値段を考えるとお値打ち感のあるRX100M4あたりが買い頃です。

フラッシュやファインダーがない

GRIIIから内臓ストロボがなくなっています。
その分、旧機種と比べると、小さくなっています。

また、ファインダーもありません。
高級コンデジにはファインダーが付いている機種も多いですが、GRIII単体では、ファインダーを覗いて写真を撮ることはできません。

オプションとして、ストロボ (オートフラッシュ AF201FG) とファインダー (外部ミニファインダー GV-2) が各数種類ずつ別売りされています。

ファインダー付きの単焦点・高級コンデジとして、富士フィルムの「X100F」があります。
実は、サブカメラ候補として最後まで悩んでいたものです。
無骨なデザインで昔のカメラの外観が好きな人にはピッタリです。
ただ、GRIIIと比較すると、若干大きく、重いということから、GRIIIを選んだ次第です。

参考までに、X100Fのサイズ126.5mm(幅)×74.8mm(高)×52.4mm(厚)と重さ469gです。
少しぐらい大きくても良いという方は、最高のカメラになると思います。

まとめ

この記事を書いている間にも物欲ゲージが高まり続けています。
それほど魅力が詰まったカメラだと思います。

小型・軽量で、サッと取り出して撮影できる。
しかも、その写真は一眼カメラと遜色のない緻密な写真。
また、料理の写真はマクロで寄れるし、起動やオートフォーカス速度が速いのでシャッターチャンスを逃さない。
ズームはできませんが、全てを求めてはいけません笑。
何でも屋ではなくて、スペシャリスト、そんなカメラ何です。